「ポピュラーの人にしか出来ない?」クラシック流派の復活

着うたフルのクラシック音楽

 皆さんは「どんな音楽にも抑揚があるのに、何故クラシックだけは平坦なの?」と思われませんか?

 

 現在のクラシック音楽が、こんなに平らな音の塊に変化した原因は、何処にあるのでしょうか?それは19世紀のヨーロッパで、波打つ奏法でお客を熱狂させる流派を、平らな奏法を正しいと定める流派が迫害して、消滅させた事実にあります。

 

その結果、音楽の生命力はクラシックを飛び出してポピュラーに移り、ポピュラーが世界を席巻するのと引き換えに、クラシックは半分死んで形骸化したのです。

 

従って、クラシックを殺した張本人は、対比の効果を否定した平坦な奏法の台頭です。実は、全盛期のクラシックに生命を与えていた正体は、波打つ奏法に備わる対比の効果だったのです。

 

更には、正統派に就いた平坦な奏法の流派が、波打つ奏法の流派に対して嫉妬心を抱いていた事も、クラシックを殺したもう一つの原因です。何故なら、愛が生命を与えるのに対し、嫉妬は生命を奪うからです。

 

 当然の事ながら、現在のクラシックコンクールは、平らな奏法の流派の末裔が主催する以上、「平らな奏法が正しい」との基準で開催されていす。稀に、波打つ奏法の才能溢れる演奏家が登場すれば、審査員達が「下品である」等の的外れな酷評を浴びせて、指導すると称して初歩的な奏法に矯正する、愚かな行為を繰り返しています。

 

然しながら、平らな世界の中だけに住む人間に、自身が平らな世界に居る事実が、見える筈もないのです。自身が平らな世界に居たのだと気が付くのは、その平らな世界を抜け出した後に、外側からかつて居た平らな世界を見た時だけだからです。

 

 結局、現在のクラシックが生命を取り戻す為には、19世紀に消された波打つ奏法の流派を復活させるしか道はないのです。

 

そこで、クラシック界の人に危機意識を持たせたる為にも、ポピュラー界等の外部の人には「退屈な演奏」と「感動する演奏」を聴き分ける習慣を、是非持って頂きたいのです。その結果、水準の低い演奏だと判断した場合には、「偉大な音楽を聴きなさい」と押し付けられても、聴くのを拒否すれば良いのです。

 

これは着うたフルに於いても同様で、そのクラシック音楽が聴くに堪えなければ、何も敬意を払ってダウンロードさせて頂く必要はありません。

 

 

音楽コラムライターのヒビキ カオル(響 馨)による描き下ろしコラム記事

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